資格試験のカタログなんかを眺めていると、絶対見かけるのが宅建という資格。
僕は学生時代宅建があれば就職に有利みたいな情報を鵜呑みにして、宅建の勉強をしていました。
昔から勉強は苦手でずっと勉強に苦手意識を持っていましたが、無事に宅建試験に合格しました。
しかし宅建試験に合格した後に気付いた事があります。
当たり前ですが宅建が役に立つ業界って不動産の営業系の仕事ばかりだなって。
就職活動で不動産系の企業の説明を聞く度に僕はこの仕事をやりたくないと思いました。
僕はコミュ障で人と話すのが苦手なので、営業の仕事は精神的に持ちません。
それに不動産の仕事ってやはり売り上げが命なので、ガツガツとした感じも苦手でした。
前置きが長くなりましたね。
この記事では「ニートでも宅建の資格を取得すれば社会復帰が可能か?」についてまとめました。
宅建について分かりやすく教えてくれ
宅建とは?
宅建というのは宅地建物取引士の略で不動産や土地に関連する国家資格です。
受験者は毎年約20万人ほどで、資格試験の中でもかなり人気の資格になります。
宅建が人気な理由としては、今いつ仕事を失うかわからないという不安が大きな要因でしょう。
宅建という資格はいざ、職を失ってしまった時の保険としてはかなり心強いです。
なぜ宅建を持っていると転職に有利なのか?
それは宅建士にしか出来ない独占業務があるからです。
宅建士の独占業務について
宅建士には宅建士にしか出来ない独占業務があります。
宅建士にしか出来ない独占業務とは?
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書面の記名押印
- 37条書面の記名押印
要は不動産の売買とか賃貸の契約の時に、ある程度の知識を有した人がしないとダメですよって話です。
どれだけ営業で契約をバンバンとってくる人でも、宅建を持っていないと上記業務は出来ません。
だから宅建は不動産系の転職に強いのです。
宅建の合格率
宅建の合格率は例年約15~17%です。
約20万人が受験して合格者は3万人~3万4千人くらいですかね。
合格率だけ見ると、勉強が苦手な人は「うわっ!こんなん無理!」って思うかもしれません。。
僕もかなり厳しい数字だと感じました。
しかし継続して勉挙すれば勉強が苦手な人でも割と普通に突破出来る試験です。
僕自身勉強がめちゃくちゃ苦手で中学高校大学と勉強からずっと逃げてきました。
それでも勉強のやり方を覚えて、結果がついてくると、勉強も少しずつ楽しく感じました。
宅建士の難易度
宅建士の難易度としては今になって思えば簡単だと言えます。
もちろん当時はめちゃくちゃ必死で勉強しましたし、勉強の内容を理解するのは難しいです。
それに最近の傾向として民法という科目で思考を必要とする問題が増えました。
加えて正解、不正解の個数を判断される個数問題も増えています。
「過去問さえやってれば宅建ちょれえww」という試験では確実になくなっています。
それでも宅建が簡単だと思った理由は3つあります。
1つ目に受験者の競争率が低いという点です。
宅建を必要とする人って普段不動産系の仕事をする人が多いんですよね。
だから必然的に受験者も不動産系の仕事をしている人が多いわけです。
不動産系の仕事は激務なので、勉強している時間ってあまりないのが現状です。
そのためそこまで必要としていない学生とか主婦の方が合格率高いです。笑
2つ目に勉強の範囲がそこまで広くないという点です。
法律系の資格に挑戦した事がある人は分かると思うのですが、法律系の資格はとにかく試験範囲が広いです。
しかも試験範囲が広い上にテキストの隅っこに書いてある様な知識まで、試験では求められます。
範囲が広いという事は1通り勉強し終わるまでの時間が長く必要です。
それに引き替え宅建はある程度ボリュームはありますが、1通り勉強を終えるのにそこまで時間はかかりません。
とりあえず1通り勉強して、どんどん繰り返し学習で知識を濃くしていくイメージです。
3つ目に科目毎の足キリがないという点です。
宅建には科目毎の足キリがありません。
足キリとは各科目において最低基準点が決まっていて、1科目でも最低点数未満なら即不合格が決定します。
足キリがないという事は苦手な試験科目を他の科目でカバーする事も可能です。
そのためウエイトの高い科目から勉強していけば、短期間での宅建合格もいけると思います。
宅建のブランド力を感じられる不動産仲介
ニートでも宅建があれば不動産仲介の仕事はかなり受かりやすい
宅建が就職や転職に強いと言われている理由として次の理由があります。
不動産会社は5人のうち1人は宅建士を雇用しなければならないと決められています。
そのため従業員を5人雇う毎に1人は宅建士が必要になるのです。
だから例えニートをしていた人でも宅建を持っていればやる気を見せるだけで、採用されやすいです。
僕は面接中に周りの人から何と言われますかという問いに、「変な人」って言われますと答え無事採用されましたw
特に不動産仲介の場合は宅建無双出来るかもしれませんね。
ニートから不動産仲介の仕事はきついけど頑張れば人生立て直せる
僕が脱ニートとして選んだ仕事は不動産仲介の仕事でした。
基本給+見込み残業+交通費で約25万円で賞与が1,5ヶ月分という条件だったのです。
更にここから営業成績によって歩合がのるらしく、めちゃくちゃやる気に満ちあふれていました。
短期離職+ニートの経歴を持つ僕にとっては、上出来すぎる程の好条件でした。
結果として僕は3日で辞めました。
理由は電話が怖くてとれなかったからです。
てか覚える事多すぎるし、電話鳴りすぎだし、そもそも人と喋るのが苦手・・・。
当時は逃げ出したい、もう行きたくない。この仕事は自分にきっと向いてない。
そう、自分を説得して研修4日目で退職しました。
結局僕は宅建を必死で勉強して、就職にはたどり着けたものの、仕事はうまくいきませんでした。
しかし不動産系の仕事は他の業界よりも給料が安定しているのも事実です。
現に僕も今まで転職活動した中で一番給料の高い仕事が不動産仲介でした。
それに不動産系の仕事は学歴いは関係なく、仕事で成果が出せれば認められる世界でもあります。
そして不動産業界は人の出入りも激しく採用されやすくなってます。
そのため人生を立てなおしたいと考える人には不動産業界オススメです。
けど本当にハードなので覚悟は必要ですけど・・・。
まとめ
- 宅建士には独占業無があり宅建の需要は高い
- 宅建士の合格率は15~17%と難易度はやや高い
- ニートでも不動産業界で頑張れば人生立て直せる
宅建合格者が宅建という資格と不動産仲介の仕事ついて語りました。
正直僕は不動産の仕事に対して苦手意識が強いので、どうしても宅建を活かせませんでした。
しかし宅建自体は一目置かれる資格であるのは間違いないし、正しく活用すれば確実に収入に直結します。
不動産会社によって宅建手当なるものがあり、高いところだと2万円も手当がついたりします。
2万円分給料を挙げようと思ったら、普通だったら結構大変ですよね?
そのため資格取得にかかる費用や時間以上に役に立つ資格だと感じます。
社会復帰を目指すのであれば、宅建に限らず何か資格をとって自分の選択肢を増やしていけるといいですね。
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